後出し得意先が多い場合に、会社の経営にはいろいろな弊害が生じます。
1)スケジュールがたたない
いろいろな得意先と取引をしている場合に、従業員のスケジュールを埋めていき、採算をあわせていくことが通常です。
後出し得意先の場合に、追加の工事・追加の作業を後出しされ、予定よりスケジュールが必要となったりします。
この場合に、他の得意先に影響を与え、信用を失う恐れがしょうずるため、徐々に距離感をもって、付き合うことが大切です。
2)実は○○の許認可を持っていない
許認可などが必要な業種の場合に、あたかも許認可をもっているかのように取引を始め、実は許認可がないという場合があります。
このような問題が生じた場合に、他の許認可のある業者に依頼するにしても、時間的な余裕がない場合には、見積もりが高くなります。
許認可・資格の有無は、仕事を一緒にやる前に、しっかり確認しましょう。
3)仕事の単位が分からない得意先
どこからどこまでが本来の仕事であるのかが分からない方は、長く付き合うと何でもかんでも同じ値段でやってほしいと言われることがあります。
何でもかんでも同じ値段でとなれば、中小企業はかなり厳しい経営となります。
仕事ごとに、正当な対価を支払う方と付き合うようにしましょう。
類は友を呼ぶという言葉があります。
「後出しさん」といわれないように、経営するよう心がけましょう。